ブレーキを踏むとスモールが点灯する
わけを解説するの巻
ブレーキランプをLEDに変えるとブレーキランプ点灯時にスモールも点灯すると聞きましたがユーズさんのLEDストップランプでもそうなるのですか?

多くの方からこの様なお問い合せがありましたがユーズのLEDストップランプはその様な不具合にはなりません。

せっかくなので、なぜ その様な現象になるかを解説させて頂きます。
これはスモールランプとブレーキランプの回路を分かりやすく簡略化したものです。

ブレーキランプはテールの車幅灯も兼ねる複合球の為 電球内部にはブレーキ用に21Wとスモール用に5Wの2つのフィラメントがあります。当然 21Wは眩しいぐらいに明るく 5Wは夜間に車の存在が確認するに足りる明るさです。

LEDブレーキランプが出始めの頃の他社製品では、お問い合せにある様な不具合が良く起こり、それが定説化した様です。
LEDブレーキランプは電球と違いブレーキ用もスモール用も発光するのは同じLEDが兼任しています。スモールの時は抵抗で電流を制限して暗くLEDを点灯する講造になっています。

LEDブレーキランプが右の様な内部回路だとブレーキスイッチがONになると赤矢印の様に電流は逆流してフロントのスモールランプを薄暗く点灯させてしまいます。

フロントのスモールランプをLEDに変えている場合は電球より明るく点灯する事でしょう。
そこで、その逆流を防ぐ為に電流を一方向にしか流さない様に工夫する必要があります。 それが右の図にある対策ダイオードです。

これによりブレーキスイッチがONの時はLEDが明るく点灯し、スモールランプ回路へは逆流しません。

また、スモールスイッチがONの時もLEDが暗く点灯し、ブレーキランプ回路(例えばハイマウントストップランプ等)への逆流もしません。
これは以前にユーズが販売していた白色の超高輝度LEDストップランプの口金部分を分解した写真です。

LED集積部から2本飛び出している黒い部品が逆流を防ぐ対策ダイオードです。

今 尚 LED化すると様々なトラブルが起こると信じている方々がおいでの様です。
しかしそれは弱い電流でも点灯するLEDだからこそ、もともと抱えていた不具合が表面化したのであって、決してLEDが不具合を引き起こしたのではありません。
閉じる 次へ>>
Copyright ©2002 Yu's corporation All Rights Reserved.